井上尚弥がフェザー級のセルバニアと公開スパーリング 予想外の展開に!?

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2018年8月18日に、井上尚弥とジェネシス・カシミ・セルバニアの公開スパーリングが行われました。

セルバニアは昔からの井上尚弥のスパーリングパートナーを務めていますが、セルバニアの本来の階級は、井上尚弥の2階級上であるフェザー級になります。

グローブを合わせてすぐに、両者の体格差が明らかに違うことが目に見えて分かりました。

井上尚弥とセルバニア両者の身長はたいして変わりありませんが、身体の分厚さが全く違います。

さて、ネット上では「井上尚弥がセルバニアとの公開スパーリングで、かなりパンチを打ちこまれていた」「さすが井上尚弥、2階級上のフェザー級の猛者にたいしても互角以上の戦いだった」など、いろいろな意見があるようですが、実際はどうだったのでしょうか。

YouTubeでしかスパーリングの様子を拝見していませんが、一応ボクシングの経験者である私が、両者のスパーリングの感想を書いてみたいと思います。

ジェネシス・カシミ・セルバニアについて

(出展元:https://mainichi.jp/articles/20180817/ddl/k17/050/229000c)

そもそも、スパーリングパートナーであるジェネシス・カシミ・セルバニアという選手についてあまりよく知らなかったので、少し調べてみました。

ネットで検索してもあまり出てこないので、詳しい経歴などはよく分かりませんが国籍はフィリピンの選手です。

セルバニアは、2017年9月にメキシコの無敗のKOパンチャーである王者オスカル・バルデスに、29戦29勝12KOという無敗のレコードをひっさげて世界挑戦しているんですね。

ちなみに当時のオスカル・バルデスの戦績は、22戦22勝19KOという恐ろしい戦績の持ち主でした。

しかしバルデスの試合動画を見てみると、決して戦績が示すような、無敵のごとき強さというわけではありません。

 

オスカル・バルデスの戦い方は、パッキャオのように素早いコンビネーションの連打を打つようなタイプの選手ではなく、力を込めて1発のパンチをフルスイングして相手を倒すようなボクシングです。

パンチは右も左も相当威力はありそうですが、一発にパワーを込める打ち方のため単発です。ややぎこちないですが、一応足も使えますね。

パワーはありますが、ボクシング自体が非常に固い感じがするため、ロマチェンコのような上手いボクサーにカウンターを打たれると、脆くも崩れ去りそうなイメージです。

そんなパワー満載の王者に挑んだセルバニアですが、セルバニア自体が足を使えるボクサーではないため、ガードを固めての打ち合いに挑みます。

動画がハイライトしかなかったため詳細は分かりませんが、セルバニアの方が手数が少なく序盤から劣勢に立たされていました。

しかし最初にダウンを奪ったのはセルバニアの方で、右ストレートが綺麗に入って無敗のバルデスからダウンを奪います。

その後すぐにダウンを奪い返されてしまいますが、持ち前のタフさを活かして、バルデスの攻撃を12ラウンドまで凌ぎます。

私のセルバニアの印象は、ガードが固くタフでパンチのスピードもパワーもそこそこある、しかし足が使えないので追い足も逃げ足もない、といった感じでしょうか。

セルバニアは早くて正確な左ジャブと、力強い右ストレートと右アッパーを持っていますが、手数が少ないため、この試合に限っては上手く活かされていない感じにみえました。

そして致命的なのはフットワークが使えないため、フェザー級のベルトを巻くのは相当相手を選ばないと難しい、そんな印象です。

井上尚弥のスパーリングについて

(出展元:https://gunosy.com/articles/RuN4F)

さて今回の公開スパーリングですが、井上尚弥のスパーリングは、

  • 井上尚弥とスパーリングをすると壊される
  • 井上尚弥はスパーリングでもほとんどパンチをもらわない

こんなことをよく言われています。

確かに井上尚弥のスパーリング動画で、苦戦しているような動画は一度も見たことがありません。

今回行われた公開スパーリングのネットの意見は、

  • 井上尚弥はかなり手加減していた
  • さすがに2階級上の選手相手には苦戦するのは仕方ない
  • むしろセルバニアの方が手加減していた
  • 井上尚弥は調子が悪かった
  • 今回のスパーリングはほぼ互角だった
  • もしこれが試合だったら井上尚弥はKO負けしている
  • 井上尚弥はスーパーバンタム級が限界
  • 井上尚弥はフェザー級まで制覇できる
  • 井上尚弥が足を使えば楽に捌けるけど、今回は敢えて打ち合った
  • フェザー級の選手と互角のスパーリングを見る限り、バンタム級では敵なし

などなど、いろいろな意見が見受けられました。

では実際はどうだったのでしょうか。

次に私の個人的な感想を述べさせていただきます。


井上尚弥VSジェネシス・カシミ・セルバニア

(出展元:http://www.boxing.co.jp/pickupnews.cgi?page=25&chglist=1)

公開スパーリングが始まる前に、お互いリングインして対峙したとき私が感じたことが「両者の体格差」です。

2階級違うので、当たり前といえば当たり前ですが、それにしても体の厚みがまるで違います。

そして公開スパーリングが始まりますが、開始早々井上尚弥の軽快な動きは、その動きを見るだけで観客を沸かすことができる華麗な動きを見せてくれます。

ネットの意見の一つとしてあった「スパーリングだからといって手加減している」ようには見えませんでしたし、調子が悪いようにも全く見えませんでした。むしろ好調の動きに見えます。

 

一方のセルバニアは、どっしりと構えてブロッキングが非常に上手く、井上尚弥の攻撃をまともには当てさせません。

全体のスピードは井上尚弥の方が早いですが、セルバニアの左ジャブの「タイミング」と「スピード」も相当高いレベルにあると思います。

1ラウンドのセルバニアは、力を込めてパンチを打ち込んでいる感じではなく、様子を見ているかのように軽めにパンチを打ってるように見えます。井上尚弥の攻撃にも動じることなく、的確にブロッキングしています。

2ラウンドからセルバニアは、ようやく力を込めてパンチを打ち始めます。

そして、2ラウンド途中のセルバニアの強烈な左ボティーブローが井上尚弥にクリーンヒットしますが、そこから井上尚弥の動きがおかしくなります。

セルバニアのボディーがまともに入り、相当効いたように見えました。

その後セルバニアは攻撃の手を少し緩めて(敢えて緩めたように見えました)、3ラウンドからまた力を込めたパンチを打ち始め、右アッパーと右ストレートが何発か井上尚弥の顔面をまともに捉えます。

井上尚弥のパンチもカウンターで何発かヒットしていますが、セルバニアはバランスが良く、打たれても顔面も動かないため、あまり効いているようには見えません。

 

スピードとパンチの多彩さ、フットワークは井上尚弥の方が上ですが、パンチ力とタフさはセルバニアの方が上という印象でした。

総じてこの勝負引き分けと言いたいところですが、ダメージの観点からするとセルバニアに軍配が上がると思います。

 

私は自身のブログで、井上尚弥はスーパーバンタム級が限界ではないか、と書いていましたが、やはりフェザー級はかなり厳しいようにみえます。

井上尚弥の強さの秘密は? 圧倒的な戦績をボクシング経験者が分析

2018.05.08

こちらの記事ですね。よろしければご覧ください。

 

一意見としてあった「今回は敢えて打ち合った、足を使えば余裕で捌ける」この意見に関しては、井上尚弥は元々足を使ってアウトボクシングするスタイルではなく、最終的には打ち合って相手を叩きのめすスタイルなので、足を使って余裕で捌けるかどうかはかなり疑問です。

今後階級アップしていくにしたがって、足を使えるようになっていくのかもしれませんが、井上尚弥の性格やスタイルからしてメイウェザー路線はないような気がします。

それにしても、2年前にも井上尚弥とセルバニアは公開スパーリングを行っていましたが、その時よりもセルバニアはかなり強くなっていましたね。

 

井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス戦については、

【WBSS】井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス 試合予想

2019.04.02

こちらで記事にしています。

まとめ

今回は井上尚弥にとってはやや分が悪い戦いでしたが、非常に見ごたえのあるスパーリングでした。

動画でも緊張感のある内容でしたので、現地で見ていた方はハラハラドキドキされて見ていたことでしょう。

なんにせよ今後の井上尚弥の活躍が楽しみです。

次戦は変則スタイルで、意外に難敵であるパヤノ戦です。

井上尚弥の豪快なKO勝ちを期待しましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

関連記事です。

バンタム級 井上尚弥の戦績と強さの秘密を改めて分析してみた

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5 件のコメント

  • はじめまして
    記事を一通り読ませていただきました
    井上はニュースやwikiを見ると階級が上の選手でもスパーで圧倒している風にあるので期待していたのですが
    このスパーリング見た時はwikiやニュースは嘘なのでは?と思ってしまいました
    スーパーバンタム級にはリゴンドーという怪物がいますし井上ではリゴンドーに勝てないのではと思うのですがどうでしょうか…?

    • 名無しさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      井上尚弥が上の階級の選手を圧倒しているというのは、世界王者に挑戦できるようなレベルの選手ではなく、並のフェザー級の選手ではないでしょうか。
      今のリゴンドーであればごり押しでなんとかなるような気もしますが、私も全盛期のリゴンドーにはとても勝てないと思います。
      ボクシングレッスンをされるのがオチです。
      今年に行われるWBSSで、井上尚弥が今現在世界のどの立ち位置にいるのかが分かります。
      しかし、ここまで世界から注目される日本人ボクサーは歴史上井上尚弥だけですので、全力で応援する次第であります。

      • 返信ありがとうございます。
        そうですね。
        WBSSでロドリゲスやテテを圧倒できたなら、リゴンドーやドグボエにも勝てるかもしれません。
        私も井上尚弥にはとても期待しているので、マクドネル戦のような雑で硬いボクシングではなくナルバエス戦のように格上と闘うつもりでやってほしいです。

  • まぁ、動画見ただけけどスパーリングは所詮スパーリングなんでしょうね、あえて廻らず打ち合い
    にして自分のパンチに対する耐性を試してるような感じだしねぇ。
    パンチの威力についても体重差以上にヘッドギア効果が大きいんじゃないの、井上のKOパターン
    はアゴ打ち抜いて首振らして脳震盪でダウンを取るパターンじゃなく右でのテンプルへの直接打撃
    でフラつかせて左のレバーブローで畳み掛けというのがもっぱらパターンだから、ヘッドギアが
    でそれが随分と封殺されてるぶんなんとも言えませんねぇ。

    • ネコブリーダーさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      スパーリングと試合は違いますからね。
      スパーリングでいくら強くても試合で発揮できなければ意味がありませんし、スパーリングが弱くても試合で強ければ万事OKです。
      ヘッドギアをしているので、あえて打ち合いに応じていたということもあるのかもしれません。
      なんにせよ、とても見ごたえのある公開スパーリングでした。

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