【書評】「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」 私が途中で読むことをやめた理由

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「サラリーマンは300万円で会社を買いなさい」という本が売れに売れまくっています。

私がよく行く本屋さんでたまたま見つけた本ですが、題名が面白かったこともあり即買いしました。

この本の裏表紙には、「資産ゼロで30億を動かす」「リタイア後40年生きる現実」「中小企業を買収せよ」「準備は40~50代にスタートするべし」など、購入意欲をそそられるような文章がたくさん並んでおり、釣られてしまったというわけです。

時が経つのは早いものです…40代になってしまった当サイト管理人ですが、早くもサラリーマン生活の「引退」について少しずつ考えるようになっています。

そんな時に出会った「サラリーマンは300万円で会社を買いなさい」という本…しかし、普通のサラリーマンが本当に会社を買うなんてことができるのでしょうか…。

今回は、「サラリーマンは300万円で会社を買いなさい」を読んだ感想と、私が途中でこの本を読むことをやめた理由についてご紹介します。

「サラリーマンは300万円で会社を買いなさい」の概要




「人生100年時代は資本家になりなさい」という序章でスタートしています。

資本家とは、それだけで生活できる人達のことを言います。

私も株式投資を実践していますが、資本家になるのは最終的な目標でもあります。

 

しかし、本書の「サラリーマンは300万円で会社を買いなさい」は、「株を買いなさい」という意味ではなく、「会社そのものを買って社長になりなさい」という意味です。

しかも、サラリーマンからのし上がった「雇われ社長」ではなく、会社の株を丸々買取った形の「オーナー社長」になることです。

序章から読むと「経験を積んだサラリーマンであれば誰でも可能」であるかのような書き方をしていますが、「会社を買い取ってオーナー社長になる」、果たしてそんなことが「普通のサラリーマン」で実現可能なのでしょうか…。この本を読み始めた時点で、私はすぐに疑問に思いました。

 

そしてこの本には、「ゼロ起業」についても記載してあり、会社をゼロから起業することはオススメしないことが書いてあります。

その理由として、会社は設立した瞬間からいろいろな支出が生じてくるからです。

光熱費、家賃、交通費、宿泊費、人件費など…雇われていたサラリーマン時代には、考えもしていなかった数々の支出が右から左へ流れていきます。

準備がないまま起業してしまうと失敗する人が多いのは当然のことですが、仮に念入りに準備をしたとしても、商品を次から次へと売っていく必要があるため、多くは大失敗に終わってしまうのが現実のようです。

ゼロから起業するよりも、既に10ある会社を買い取って10から11、11から12にする方が簡単である、というようなことが書いてありました。

 

そして第3章には、買収する会社は「中小企業を買収しなさない」とあります。

なぜなら、大企業では当たり前に使用している業務管理システムが、中小企業の多くは、そんなマネジメントスキルが使用されていないからです。

大企業に勤めている管理職の方であれば、中小企業にそのようなマネジメントスキルを導入することで一層の効率化を図り、生産性と利益率を高めていうことができる、とのことです。

 

私はこの辺りで、「サラリーマンは300万円で会社を買いなさい」を読むのをやめてしまいました…。

その理由については後述します。

 

一応、ここまでの概要をまとめておきます。

  • 雇われる側(サラリーマン)ではなく、雇う側(資本家)に回ること。
  • ゼロ起業は難易度が高いからやめた方がいい。
  • ゼロ起業の中でも、特に飲食関連はやめた方がいい。
  • ゼロから起業するよりも、既存の会社を買い取って成長させた方が遥かに楽である。
  • 中小企業を買い取って、大企業では当たり前に使用しているマネジメントスキルを導入し効率化を図る。

 

途中で読むことをやめた理由




先に結論を申し上げます。

本書によると、会社を買えるサラリーマンというのが「大企業に勤めている管理職」に限られており、中小企業に勤めている私にとってはまるで関係のない話だからです。

そもそも、大企業に勤めている人口割合は10%程度です。

その中で40代~50代の管理職を経験している人、となれば更に数が絞られます。

 

昨今では年金2000万円問題が取り上げられるなど、老後のお金に関する不安材料には枚挙にいとまがありません。

そのためには、サラリーマンでも資産運用が欠かせない時代であることには私も大いに同意します。

しかし、サラリーマンの誰もが会社を買って成功できるのかというと…そういうわけではないと思います。

 

本書では、ゼロから起業するよりも、既に10の会社を買い取って10から11へ、11から12にしていく方が簡単…と書いてあります。

確かに理論上はその通りのようにも思えますが、例えば今勤めている会社に、会社のことを何も知らない、経営のことを何も知らない、新米社長がいきなり目の前に現れたとしたら…。

社員を上手く統率する「統率力」と、社員から慕われる「人間力」、そして会社の利益を伸ばしていく「才覚」が問われます。

 

起業して成功するにはそれ相応の実力が必要ですが、会社を買ってオーナー社長になることも、精神的な強さを含めて、間違いなくそれ相応(以上)の実力が必要になると思います。

ゼロ起業の場合は、最初から社長であるため、ある意味気楽に経営することができます。

しかし「会社を買う」ということは、何も知らない会社で、いきなり「社長」というトップの椅子に座るわけですから、いろいろな意味で大変であることは容易に想像がつきます。

 

 

本のタイトルや裏表紙だけを見ると、誰でもできるように受け取ってしまいます。

しかし実際は、会社を買収した後に、上手く経営していける人というのはかなり限られるということです。

言ってみれば当たり前のことですけどね。

本書を読み進め、私にはできないということが分かった時点で読むことをやめました。

 

最後に。中小企業に勤めている私から言わせてもらえれば、そもそも大企業の最新システムの導入が、どんな中小企業でも本当に利になるのかといえば…それもまた疑問に思います。

 


サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書)

 

まとめ

今回は「サラリーマンは300万円で会社を買いなさい」を読んだ感想を書いてみました。

今回ご紹介した記事は、あくまでも個人的な感想であり、内容の捉え方は人それぞれです。

興味のある方は一読してみてくださいね。

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